お店の商品を持ち帰り、好きな場所で飲食できる便利なのがテイクアウトです。最近その人気は高まり、飲食店では続々とテイクアウトに対応するお店が増えています。中にはテイクアウト専門店が出来るほどです。なぜ、ここまでテイクアウトのお店が増えたのでしょうか。今回はテイクアウトが人気な理由や、飲食業界がテイクアウトを導入するメリットなど詳しくご紹介します。
1.テイクアウトとは
テイクアウトとは、お客様がお店で購入した飲食物を持ち出し、自宅や会社などお店以外の場所に持ち帰るシステムのことを指します。テイクアウトは日本語で「お持ち帰り」といい、お店によって表記が違う場合があります。
1-1.日本のテイクアウト文化
最近注目を浴びるようになったテイクアウトですが、実はその歴史は古く、江戸時代にはさまざまな食べ物を持ち帰るという文化がありました。江戸時代から人気のあったお持ち帰りメニューはお惣菜で、現代のように仕事終わりに購入していたと言われています。また、お酒を飲んだ帰りに屋台などで食べ物を持ち帰り、家族へのお土産として渡すというのも一般的だったそうです。
1-2.デリバリーとの違い
テイクアウトと同じく最近よく耳にする「デリバリー」という言葉は、一見、同じ意味のように感じますが少し違います。その違いは、テイクアウトが商品を購入したお客様自身が持ち帰りますが、デリバリーはお店側がお客様のところに商品を届けてくれます。デリバリーサービスも今や着々と対応エリアを広げ知名度が上がっています。
1-3.近年テイクアウトが注目されるようになった理由
近年ものすごいスピードでテイクアウトに対応する飲食店が増えましたが、何か理由があるのでしょうか。
まず、大きな要因としては新型コロナウイルスの流行が挙げられます。飲食店に対してさまざまな規制が設けられ、営業ができなくなった飲食店がテイクアウトを導入するケースが多くありました。今では大手の外食チェーン店でもテイクアウトが導入しており、これから更に注目が集まることでしょう。
2.テイクアウトのメリット
・自分で作る手間が省ける
・好きな時に食べられる
・片づけをしなくていい
・外食よりも価格が抑えられる
などの理由でお客様から需要の高まっているテイクアウトですが、お店がテイクアウトを導入するメリットは何でしょうか。
2-1.客席スペースが必要ない
テイクアウトの大きなメリットとして挙げられるのが「客席が必要ない」という点です。客席が必要ないということは、本来客席に必要であるテーブルや椅子、照明やエアコンなどの設備の準備がいりません。そのため、設備費用が抑えられるという大きなメリットもあります。
2-2.人件費の削減ができる
飲食店で一番かかる経費が人件費です。飲食店を営業するには厨房のスタッフ以外にも配膳や接客を行うスタッフも雇わなければいけません。テイクアウトの場合は配膳などの接客が不要なのでスタッフの人数も少なくても対応できるようになります。スタッフの数が最低限で済むようになると人件費が削減できます。
2-3.家賃が抑えられる
お店に客席を設ける場合、厨房とは別に客席分の広さが必要となります。お客席分広い店舗となるとその分家賃も高くなります。しかし、テイクアウト専門店になると客席のスペースは不要で厨房さえあれば営業が可能になります。つまり、家賃が厨房分のみで済むので家賃が抑えられます。
2-4.お客様の数に制限がない
テイクアウトを導入していないお店だと客席に限りがあり、混雑時には断ってしまうかお客様を待たせてしまう事になります。テイクアウトの場合、客席に関係なくお客様に商品が提供できるためお店の回転率が上がります。
3.テイクアウトの注意点
テイクアウトを導入すると利用するお客様もお店側にもたくさんのメリットがあります。しかし、導入する際には気を付けておきたい注意点もいくつか存在します。
3-1.商品単価が低くなりやすい
テイクアウトの場合、商品の価格設定が低い傾向にあります。これは、お店でランチとして食べたものと同じ値段をお弁当に払うのは高いと感じてしまう方が多いからです。テイクアウトの価格には相場がありますが、地域に合わせた価格に設定することも大切です。
3-2.テイクアウト商品としての向き不向きがある
お店で提供しているメニュー全てがテイクアウト可能になるかと言えばそうではありません。スーパーなどで売られているお弁当やお惣菜を見ると、揚げ物など食材にしっかり火が通っているものが多く販売されています。これらは冷めても味が劣化しにくいもの、になっており、テイクアウト商品に向いているものになります。テイクアウトではお客様がどのタイミングで口にするのかが把握できないので、生肉やお刺身など食中毒のリスクが高くなるメニューは避けるようにしましょう。
3-3.商品の魅力をしっかり伝える必要がある
お客様が安心して商品を購入できるよう、写真や説明文でしっかりと商品の魅力を伝えるようにしましょう。受け取った商品が思っていたものと違うとお店の信用を損なうことになりますので、十分に気を付けましょう。
4.まとめ
より身近になったテイクアウトは導入するお店にも利用するお客様にもたくさんのメリットがあります。賢くテイクアウトを利用し、快適な生活を送ってみてはいかがでしょうか。テイクアウト可能なパンをお探しの場合はぜひ「株式会社LATURE」をご利用ください。さまざまなパンをご用意してお待ちしております。